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ポットとコーヒーのいい関係 (2) タカヒロコーヒードリップポット雫

ポットとコーヒーのいい関係について考えるこの企画。
第2弾は私が最も長く愛用しているドリップポット「タカヒロコーヒードリップポット雫」です。

タカヒロコーヒードリップポット雫

 
1975年に創業した「タカヒロ株式会社」。約50年の歴史を持ち、ステンレス加工で有名な新潟県燕三条に位置する会社です。

高い加工技術を武器に様々な業務用厨房用品を作っており、その中の一つに「タカヒロコーヒードリップポット雫(以下 雫)」があります。
このコーヒーポットは同社のベストセラー商品にもなっており、今ではご家庭からプロの方まで幅広い方々が使用している本格的なドリップポットです。

私はこのドリップポットの注ぎやすさに魅了され、今でも使い続けています。実際になにが優れているのか見ていきましょう。

真下に落とす感覚で注ぐことができる

ハンドドリップをする時に大事な要素の一つが狙ったところにお湯を注ぐことができることです。
うまくポットを扱い、お湯の流れをコントロールすることで、自分の叶えたい味わいを作ることができるからです。

この「雫」の最大の魅力は、狙ったところに簡単にお湯を注ぐことができることです。
それを実現しているのは「注ぎ口の細さと、鋭さ」です。この構造によって真下にお湯を注ぐことができるので、技術がなくても狙った場所に簡単にお湯を落とすことができ、味わいのコントロールがしやすくなります。

誰でも簡単にお湯を狙った場所に注げるので、初心者の方からプロまで、幅広い方々に愛されるポットなのです。
 

軽いのに、しっかりとしたグリップ

ドリップポットの重量が軽いのもこのポットの特徴の一つ。
ポットが重いと、その重さに引っ張られてしまい、重心がズレやすくなってしまうため、狙った場所にお湯を注ぐのが難しくなってしまいます。
逆に軽いとポットをうまく扱うことができ、安定したドリップを実現することが可能です。

ただ、ポットが軽いものは多くありますが、グリップ部分が細かったりと、軽量化するための工夫が施されており、持ちやすさや、淹れやすさということまで考えきられていないポットが多くあります。
そのような中、「雫」はグリップ部分にまでこだわり、手にフィットするような形になっており、使用者の使いやすさにまで配慮されたポットです。

「雫」を使うのにおすすめのシーン

軽く扱いやすい「雫」。どなたでも簡単に本格的なハンドドリップができるようになると思います。

しかし、欠点もあります。細口のため、お湯の太さのコントロールができません。そのため、味わいの幅を出すことが難しくなります。
「雫」はどんなに傾けても一定の細湯でしかお湯を注ぐことができません。一般的に細湯で抽出するコーヒーはしっかりめの味わいになりやすくなります。
なので、私は「雫」を使う時は、しっかりめに味を出したい銘柄や、焙煎度が深めの銘柄の時に使用しています。

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より本格的にドリップをしたい方、しっかりめの味わいが好きな方には「雫」がおすすめです。
このポットを使えば自分の意のままにポットをコントロールできるようになり、お湯の注ぎ方を自由自在に操ることができるようになります。

これからもドリップポットのご紹介をしていきますので、お楽しみに!

2023.04.18
Hiroto Usukura