アメリカで、1990年代後半から巻き起こったコーヒーの流行の波、それがサードウェーブといわれている。
それ以前のコーヒーの流行をファースト(1st)、セカンド(2nd)として、この流行をサード(3rd)であると考えたものだ。
このサードウェーブという言葉は、2002年にトリシュ・ロスギブが用いたとされている。
それ以前のコーヒーの流行をファースト(1st)、セカンド(2nd)として、この流行をサード(3rd)であると考えたものだ。
このサードウェーブという言葉は、2002年にトリシュ・ロスギブが用いたとされている。
その特徴と「スペシャルティコーヒー」との関係
サードウェーブは、コーヒー豆の産地や品種の特性が表現されるべきものとしてコーヒーを捉え、これらに合わせた焙煎を行い、1杯ずつ抽出して提供するというスタイルを取る。
つまり、シングルオリジンのコーヒーを浅煎りし、エスプレッソだけでなく、ハンドドリップやサイフォンなどのフィルター抽出も選べるコーヒーショップというのが、サードウェーブコーヒーのイメージだ。
特定の地域や単一の農園のコーヒー豆を、消費者がフレーバーの好みによって選ぶことができる。
つまり、シングルオリジンのコーヒーを浅煎りし、エスプレッソだけでなく、ハンドドリップやサイフォンなどのフィルター抽出も選べるコーヒーショップというのが、サードウェーブコーヒーのイメージだ。
特定の地域や単一の農園のコーヒー豆を、消費者がフレーバーの好みによって選ぶことができる。
アメリカ・ポートランドのスタンプタウン・コーヒー・ロースターズ。サードウェーブを代表するコーヒーショップの一つ
こうした形態は、スペシャルティコーヒーと共通する部分も多く、むしろその概念が生まれたことで可能となったともいえる。
スペシャルティコーヒーがアメリカで提唱されたのは1970年代だが、コーヒーには栽培環境によって異なる、独特の風味特性があるとするこの考え方がサードウェーブコーヒーを誕生させるきっかけの一つであった。
スペシャルティコーヒーかどうかは、カッピングスコアを基準に判定され(SCAA方式80点以上など)、サードウェーブコーヒーで扱われるコーヒーは、この基準以上の高品質なコーヒーである。
昨今では、シングルオリジンよりもマイクロロットと呼ばれる、単一農園のなかでの一定の区画であったり、これまで以上に細分化されたロットのコーヒーを扱うショップが増えている。
こうした形態は、スペシャルティコーヒーと共通する部分も多く、むしろその概念が生まれたことで可能となったともいえる。
スペシャルティコーヒーがアメリカで提唱されたのは1970年代だが、コーヒーには栽培環境によって異なる、独特の風味特性があるとするこの考え方がサードウェーブコーヒーを誕生させるきっかけの一つであった。
スペシャルティコーヒーかどうかは、カッピングスコアを基準に判定され(SCAA方式80点以上など)、サードウェーブコーヒーで扱われるコーヒーは、この基準以上の高品質なコーヒーである。
昨今では、シングルオリジンよりもマイクロロットと呼ばれる、単一農園のなかでの一定の区画であったり、これまで以上に細分化されたロットのコーヒーを扱うショップが増えている。
ファースト、セカンドの時代
ファーストウェーブは、19世紀後半から1960年代にかけて、などといわれるが要するにアメリカで大衆にコーヒーが広まった時代のことを指している。
食料品店やスーパーで売られる粉コーヒーやインスタントコーヒー、そしてダイナーで出されるお替わり自由のコーヒー、こうしたものがファーストウェーブを形成している。
コーヒー豆の品質、ましてや産地による特性などはほとんど気にされることはなかったものの、日常的に同じ品質のコーヒーが飲めるようになった時代のことである。
こうした状況に対し、風味の異なる産地のコーヒーを意識的に調達し、職人による焙煎、ブレンドを行うという動きを始めたのが、1966年に創業したカルフォルニアのピーツコーヒー(Peet’s Coffee)だった。
彼らは、深煎りこそがコーヒー豆の個性を発揮させるには最良の方法であると考え、これまでアメリカで一般的であった焙煎度よりもかなり深煎りのコーヒーをエスプレッソドリンクで提供した。
食料品店やスーパーで売られる粉コーヒーやインスタントコーヒー、そしてダイナーで出されるお替わり自由のコーヒー、こうしたものがファーストウェーブを形成している。
コーヒー豆の品質、ましてや産地による特性などはほとんど気にされることはなかったものの、日常的に同じ品質のコーヒーが飲めるようになった時代のことである。
こうした状況に対し、風味の異なる産地のコーヒーを意識的に調達し、職人による焙煎、ブレンドを行うという動きを始めたのが、1966年に創業したカルフォルニアのピーツコーヒー(Peet’s Coffee)だった。
彼らは、深煎りこそがコーヒー豆の個性を発揮させるには最良の方法であると考え、これまでアメリカで一般的であった焙煎度よりもかなり深煎りのコーヒーをエスプレッソドリンクで提供した。
セカンドウェーブはエスプレッソの文化をアメリカに持ち込んだ
これがセカンドウェーブの始まりであり、この方向性を共有したスターバックスをはじめとするシアトル系コーヒーショップが、一般よりも品質の高い焙煎したてのコーヒーをエスプレッソとして出したことで、ラテなどのエスプレッソ系ドリンクがアメリカに広まることとなった。
現在では、スターバックスが高品質のコーヒーを扱っているというイメージはあまりないが、産地から品質を見極めてコーヒー豆を調達するという、スペシャルティコーヒーに通ずる動きは、このセカンドウェーブ期に始まったものだった。
フォースウェーブは来る?
さて、サードウェーブの流行が始まってから30年近くが経過しようとする、現在、次のコーヒーのトレンドはどんなものとなるのか。
前述のようにより小ロットである、マイクロロットのコーヒーの流通が盛んになり、より細分化されたコーヒーの風味特性を味わうことが可能となってきている。
また、産地では精選工程がさまざまな工夫が行われ、発酵をコントロールしたり酵母を添加したり、さらにはインフューズドによってフレーバーを添加したりということも行われている。
さまざまなコーヒーが出現するなかで、消費者としてはどのようなコーヒーを選べばいいかがわかりにくい状況になってきている。
こうした状況で次の新たな流れというのは、コーヒー業界側からのアプローチだけでなく、より消費者側からの発信や双方向の交流が求められてくるのではないだろうか。
さまざまな情報を整理し、プロたちとやり取りができて、自分の好みのコーヒーを見つける、それをデジタルの力を借りて実現するためのプラットフォームとしてローンチしたのが、CROWD ROASTER アプリだ。
まずは焙煎士とユーザーが交流して、焙煎のオーダーを行うことができる機能を実装している。
気になった方はぜひ、アプリをダウンロードしてみてほしい。
前述のようにより小ロットである、マイクロロットのコーヒーの流通が盛んになり、より細分化されたコーヒーの風味特性を味わうことが可能となってきている。
また、産地では精選工程がさまざまな工夫が行われ、発酵をコントロールしたり酵母を添加したり、さらにはインフューズドによってフレーバーを添加したりということも行われている。
さまざまなコーヒーが出現するなかで、消費者としてはどのようなコーヒーを選べばいいかがわかりにくい状況になってきている。
こうした状況で次の新たな流れというのは、コーヒー業界側からのアプローチだけでなく、より消費者側からの発信や双方向の交流が求められてくるのではないだろうか。
さまざまな情報を整理し、プロたちとやり取りができて、自分の好みのコーヒーを見つける、それをデジタルの力を借りて実現するためのプラットフォームとしてローンチしたのが、CROWD ROASTER アプリだ。
まずは焙煎士とユーザーが交流して、焙煎のオーダーを行うことができる機能を実装している。
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