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CROWD ROASTER EX 体験レビュー!

CROWD ROASTERをローンチ初期から利用しているユーザーで、長くコーヒー関係の仕事をしていた「Takeru」のレビュー企画。
今回は、新しくスタートした【CROWD ROASTER EX】を早速体験したユーザーレビューです!
 

CROWD ROASTER EX とは

皆さん、こんにちは。
CROWD ROASTER ユーザーのTakeruです。
今回は新しくスタートした【CROWD ROASTER EX】を早速利用してみましたので、その体験レビューを書いてみました。

まず、【CROWD ROASTER EX】とは何か。
簡単に申し上げると「既に焙煎されたコーヒー豆を100g単位から注文できて自宅にすぐに届く」というサービスです。

CROWD ROASTERの基本的なサービスは、飲みたいコーヒーの原料「生豆」とそれを焙煎する「焙煎士」、そして希望があればお好みの「焙煎度合い」をコメントから直接焙煎士にお願いをして「オリジナルの焙煎をしてもらえる」といったサービスですよね。
今までにない面白いサービスですが、ユーザー目線だと下記のような使いにくさがありました。

1. ローストイベントの立ち上げ(参加)から実際にコーヒー豆が届くまでに時間がかかる
2. 飲んだことのない生豆が自分の好みに当てはまる味わいか分からずハードルが高い
3. 自分でイベントを立ち上げる場合は250gの生豆を購入しないとならずハードルが高い

特に「1」と「2」を感じられる方は多いのではないでしょうか?

私はよくローストイベントの立ち上げ、もしくは参加をして、そのコーヒー豆が実際に自宅に届く頃には注文していたことを忘れている、といったことが頻繁にあります笑

自らイベントを立ち上げたときはイベントが成立するまでに3〜4週間、それから焙煎と配達で1〜2週間くらいかかることもありましたので、「飲みたい!」と思ったときの感情が薄れたときに届いてしまうのは少し残念に感じておりました。

あとは生豆の味わいを知らないと「どの焙煎士さんにお願いするのが良いのか」、また「どの焙煎度合いが良いのか」なども分からず注文のハードルが高いと感じておりました。

話を戻しますが、これらを解消してくれるのが新しく始まった【CROWD ROASTER EX】だと私は思っています。

前述の通り、注文するとすでに焙煎されたコーヒー豆を自宅へすぐに届けてくれますし、そのコーヒー豆は勿論、CROWD ROASTERで取り扱いの生豆と焙煎士の組み合わせで焙煎されたものです。

その組み合わせや焙煎度合い、どのような味わいなのか等はアプリから注文前に確認できますので、お好みのコーヒー豆があれば「気軽に」CROWD ROASTERのサービスが体験できるのがとても良いですね。
 

それでは、早速注文してみたいと思います。
アプリを開いて上部にあるコーヒー豆のパッケージアイコンをタップすると現在注文できるコーヒー豆の一覧が表示されます。

今回は今まで飲んだことがなく気になっていた「【BPC】エルサルバドル エスパーニャ農園 アナエロビックナチュラル」を「LEAVES COFFEE ROASTERS 石井康雄」さんが焙煎したコーヒーを注文してみたいと思います。

注文した日は4月27日。
さて、届くまで暫し待ちたいと思います。

到着!


発送の連絡があったのは4月28日
到着は4月29日。
…早いです笑

通常のローストイベントに参加する方法だと早くても1週間半ほど、遅いと1ヶ月以上は待ちましたので、比較すると本当に早いですね。

すでに焙煎済みのものということなので焙煎日を見てみると「2023/04/20」となっておりました。
焙煎してから1週間以上は経過しておりますが、焙煎してから2〜5週間ほど寝かせる私には全くもって問題はないですね。(むしろ飲み頃を待つ時間が減るので助かります)
もし、焙煎したてを飲みたいという方がいらっしゃったら、商品詳細で焙煎日を確認してみると良いかもしれないですね。

それでは、折角なので抽出して飲んでみたレビューも書いていきたいと思います。

テイスティングレビュー


ペーパードリップで淹れたコーヒーを飲んでいきたいと思います。
Mellitaのドリッパーを使用して粗く挽いたコーヒー豆14gに対して140mlのコーヒーを抽出します。

テイスティングレビューの前に改めて今回試す銘柄のご紹介です。

今回頂くのは「【BPC】エルサルバドル エスパーニャ農園 アナエロビックナチュラル」を「LEAVES COFFEE ROASTERS 石井康雄」さんが焙煎した「ライトロースト」のコーヒーです。

このエスパーニャ農園がある産地はアワチャパン県アパネカ地区。
前にご紹介した「【GSA】エル・カルメン農園 ゲイシャ アナエロビックナチュラル」と同じアワチャパン県ですが、このエスパーニャ農園が位置するのはその中の「アパネカ地区」。

アパネカ地区はエルサルバドルの中でも高品質のコーヒーがよく生産される、コーヒー栽培に適した地域として有名ですが、強風が吹く地域としても知られています。
ですので、コーヒーノキの葉やチェリーにダメージがないよう、防風林も一緒に植えられることが多い地域です。
 
※Google Earthより

上の画像はアワチャパン県アパネカ地区にある山を上空から見た画像です。
いくつも四角く囲ってある網目状のものが確認できるかと思いますが、これらの殆どが防風林になります。
(全てコーヒー生産に使用されているものかは分かりかねますが...)
地図からも産地の特性が分かるのが面白いかと思いご紹介させていただきました。

話を戻しますが、この銘柄で使用されている栽培品種は「ブルボン」「パーカス」「カスティージョ」の3種。
生産処理がアナエロビックナチュラルなので単一品種でないと味わいにバラつきが出そうですが、どのように仕上がっているのでしょうか。
プラスに働いて複雑味が加わっていることに期待ですね。

前置きが長くなりました。
それではテイスティングしてみましょう。
 


テイスティング方法はワイングラスで頂きます。

タルトタタンのような煮詰めたリンゴを思わせる甘い香り。
加えて、少しシナモンを入れたホットワインのような風味やチェリーを思わせる酸味を感じられます。

抽出中は発酵のツンとした香りが強く感じられましたが、飲んでみると思っていたよりも優しい味わいでした。(粗く挽いているのが影響しているのかもしれません)

また、こちらはライトローストとのことですがそこまで浅い印象は感じられません。
(抽出中もライトロースト×粗挽きの割にはしっかりと膨らみました)
素材由来の風味をしっかりと感じられながらも飲みやすく、バランス良く仕上がっている印象です。

香りにはアナエロビック由来と感じる発酵の印象を感じられながらも、酸味はチェリーのように甘酸っぱいフレッシュさを感じられるのが好印象です。

全体を通して思っていたよりも穏やかですね。
もちろん香りは派手ですが味わいはシンプルで、冷めるにつれて少し干し草のような香りが感じられたり、ホットワインのブドウの印象が強くなったりなどの変化はありましたが、そこまで大きな変化がなく、一貫してワインの印象を感じられるコーヒーといった感想です。

ただ、もう少しエイジングをかけると風味が開いてきて、また印象が変わってくるかもしれません。
残りはゆっくり寝かせながら愉しみたいと思います。

CROWD ROASTER EX を体験して

今回は【CROWD ROASTER EX】を体験したレビューを書かせていただきました。

こうして一度【BPC】を味わったことで「次はこの焙煎度で飲んでみたい」や、バランスが良く素材の風味がしっかり引き出される石井さんの焙煎が気に入ったので「次はこの生豆を石井さんに焙煎してもらいたい」などの想いが湧いてきました。

CROWD ROASTER をこれから初めて利用するといった方や、まだ試したことのない「生豆」や「焙煎士」さんのコーヒーを「取り敢えず一回試してみたい」などの気軽な気持ちで利用できるのがとても良いサービスだな、と個人的には思いました。

皆さんも気になる「生豆 × 焙煎士」のコーヒーがあれば【CROWD ROASTER EX】を利用してみては如何でしょうか。

もし、お好みに合う「生豆」や「焙煎士」さんが見つかれば、より一層CROWD ROASTER のサービスが楽しめるかと思います。

それでは、今回はこの辺で。
皆さんの日常に良いコーヒーがあらんことを。
 
2023.05.05
Takeru