今回、CROWD ROASTERで使っているグラインダー、EK43の調子が悪くなってきたので、エスプレッソに関わるマシンやグラインダーのメンテナンスを中心に活躍の場を広げている、コーヒーメカニック集団であるR&D ESPRESSO LAB代表の本田 心さんをお招きして、グラインダーのメンテナンスをお願いしつつ、お話しをお伺いしました。
本田さんご自身の経歴や、会社についてインタビューさせていただきました。
本田さんご自身の経歴や、会社についてインタビューさせていただきました。
マシンのメンテナンス専門の会社をどうして立ち上げることになったのか、普段どんな仕事をしているのか、興味深いお話をご紹介します。
(聞き手:CROWD ROASTER 臼倉空飛)
バリスタではなく「マシン」に注目
臼倉:本田さんがコーヒー業界に入ったきっかけはなんでしょうか?
本田さん:大学生の頃に東京のスターバックスで働き始めたことがきっかけです。
ちょうどアルバイトをしている頃、スペシャルティコーヒーの全盛期で、10年ほど前、ブルーボトルコーヒーが日本にできた頃です。
学生時代にアメリカ、カナダ、インド、オーストラリアなど、海外に行く機会があり、その時に海外のコーヒーシーンを目の当たりにし、かっこいいなと思って、スペシャルティコーヒーにハマっていきました。
その当時から自宅にエスプレッソマシンを置いたり、グラインダーは「MAZZER」がほしかったのですが、日本では買えないのでどうやったら買えるのかと調べて、自分で直接買うほど、コーヒーに熱中していました。
臼倉:学生時代に海外に触れたことでなにか活きたことはありますか?
本田さん:元々、経営学部だったからかもしれないですが、海外に行った際にもこの国はどんな市場なのだろうと観察していました。
日本のようなチェーン店が強い市場と、オーストラリアのような毎日自分の好きなコーヒーショップでコーヒーを飲むような市場を目の当たりにし、これが文化の違いなのだと気づきました。
そこから、いろいろなことに対して、常に疑問を持つようになり、海外での経験が今の働き方にもつながっています。
本田さん:大学生の頃に東京のスターバックスで働き始めたことがきっかけです。
ちょうどアルバイトをしている頃、スペシャルティコーヒーの全盛期で、10年ほど前、ブルーボトルコーヒーが日本にできた頃です。
学生時代にアメリカ、カナダ、インド、オーストラリアなど、海外に行く機会があり、その時に海外のコーヒーシーンを目の当たりにし、かっこいいなと思って、スペシャルティコーヒーにハマっていきました。
その当時から自宅にエスプレッソマシンを置いたり、グラインダーは「MAZZER」がほしかったのですが、日本では買えないのでどうやったら買えるのかと調べて、自分で直接買うほど、コーヒーに熱中していました。
臼倉:学生時代に海外に触れたことでなにか活きたことはありますか?
本田さん:元々、経営学部だったからかもしれないですが、海外に行った際にもこの国はどんな市場なのだろうと観察していました。
日本のようなチェーン店が強い市場と、オーストラリアのような毎日自分の好きなコーヒーショップでコーヒーを飲むような市場を目の当たりにし、これが文化の違いなのだと気づきました。
そこから、いろいろなことに対して、常に疑問を持つようになり、海外での経験が今の働き方にもつながっています。
臼倉:コーヒー業界でのご経歴は?
本田さん:その後、就職をするときにラッキーコーヒーマシンを受け、そこで3年間ほど、マシンのメンテナンスをしていました。
その後、DCSで営業を1年ほどして、今に至ります。
臼倉:マシン以外にもバリスタや焙煎という選択肢もあったと思うが、なぜマシンにしたのでしょうか?
本田さん:自分が就職をするタイミングであった10年ほど前の時は、焙煎ということはあまりフォーカスされていなかった。
当時はNOZY COFFEEが全盛の時で、彼らがコーヒーのバリスタというあやふやの職業の地位を高めてくれました。
ただ、バリスタは後からでもできるのではないかと思っていました。
では、バリスタ以外になにがあるのか。学生の頃から海外のコーヒーシーンを見てきた中で、いつかは海外に行きたいという想いが強くありました。
本田さん:その後、就職をするときにラッキーコーヒーマシンを受け、そこで3年間ほど、マシンのメンテナンスをしていました。
その後、DCSで営業を1年ほどして、今に至ります。
臼倉:マシン以外にもバリスタや焙煎という選択肢もあったと思うが、なぜマシンにしたのでしょうか?
本田さん:自分が就職をするタイミングであった10年ほど前の時は、焙煎ということはあまりフォーカスされていなかった。
当時はNOZY COFFEEが全盛の時で、彼らがコーヒーのバリスタというあやふやの職業の地位を高めてくれました。
ただ、バリスタは後からでもできるのではないかと思っていました。
では、バリスタ以外になにがあるのか。学生の頃から海外のコーヒーシーンを見てきた中で、いつかは海外に行きたいという想いが強くありました。
漠然とですが、海外に行くには英語となにか戦えるスキルがあればいけると思っていました。
そこで「マシン」に着目したのがきっかけです。
臼倉:DCSを辞めてからすぐに今の会社を立ち上げられたのですか?
本田さん:私の会社の立ち上がりはわりとミラクルの重なりなんです(笑)
ラッキーコーヒーマシンにいたときは、元々スペシャルティコーヒーがすごい好きで入ったのにその知識を活かす場所がなかなかなかった。
ラッキーで扱っているものはコンビニコーヒーや、チェーン店など、コモディティコーヒーがメインでした。
自分の理想とは違うなと思い、次はDCSに営業として入社しました。
その時に客層が変わり、色々な人と関わることができ、再びスペシャルティコーヒーの世界にのめり込んでいきました。
ただ、働いていくうちに日本のコーヒー業界を知り、海外とのギャップを感じてしまったんです。
そこで、ずっと夢に見ていた海外に行こうと思い立ちました。
海外に行くために色々と準備をしていた矢先、コロナがきてしまい、海外に行けなくなってしまいました。
当時は、正直絶望しました.....。
そこでどうしようとなったのが会社の始まりです。
海外行きをあきらめ、焙煎機の正規代理店に
臼倉:そこからどのようなきっかけで会社を立ち上げたのでしょうか?
本田さん:最初は周りの困った方や、知り合いに頼まれたら仕事をこなす程度で小さく仕事をしていたんです。
本田さん:最初は周りの困った方や、知り合いに頼まれたら仕事をこなす程度で小さく仕事をしていたんです。
しかし、このままではスケールしていかないと感じ、マシン関係以外の仕事でなにをしようかと思った時に焙煎もしようと思い立ちました。
そこで初めて買った焙煎機が、今は正規代理店として取り扱っている「aillio」です。
臼倉:なぜ、「aillio」に着目したのですか?
本田さん:誰も持っていなかったということと、知り合いが「aillio」を使っており、その人のコーヒーを飲んだ時にこれはいけるなと思い、購入しました。
実際に使っていくといろんな方から問い合わせが殺到し、焙煎しているところではなくなり、代理店方向へとシフトしていきました。
そこから、修理のお話しや、代理店のお話しなどが増えていき、今の会社のスタイルに落ち着きました。
臼倉:そうすると、会社は「aillio」を販売するところから始まったのでしょうか?
本田さん:「aillio」ももちろんそうなのですが、メンテナンスをしに行った先々で、お客様からこんな道具はないの?など、いろんなお話しをいただくようになり、海外から製品を持ってくるようになったのがスタートです。
臼倉:「aillio」をはじめ、海外から製品を持ってくる時は直接メーカーに問い合わせるのですか?
本田さん:もちろん直接、問い合わせています。海外の人はハッキリしていて、良いか悪いかのどっちかで、サクッと決まることが多いんです(笑)
ちょうど「aillio」はあまり動いていなかったようで、すぐに話がまとまりました。
臼倉:会社を立ち上げた時といい、行動量がすごいですね(笑)。仕事をする上で大事にしていることはありますか?
本田さん:僕の会社の名前の「R&D ESPRESSO LAB」の「R&D」は「Resarch & Dvelopment」という意味です。何かに対して改善を促したり、よりよくしていったりと、その場に留まらずに革新していくという意味でつけました。
マシンを良くしていくということではなく、コーヒーをより美味しくしていくということをテーマに掲げました。
なので、お客様にはコーヒーに関することであれば、マシンに関わらずなんでも相談してもらえればと思っています。
なので、お客様が抱えているコーヒーに関する問題を解決することが、一番大事にしていることになります。
カフェやバリスタからの依頼に柔軟に対応
臼倉:今はどのような方から仕事のお話をいただくことが多いんですか?
本田さん:やはりスペシャルティコーヒーをメインにしているカフェの方からお話をいただくことが多いですが、イタリアンレストランやフリーでバリスタをしている方など、多方面からお声がけをいただけるようになってきました。
さらには、最近はありがたいことにバリスタチャンピオンの方からご依頼をいただくことも増えてきました。
臼倉:他社との違いはどんなところにあると感じていますか?
本田さん:フレキシブルに動いているコーヒーメーカーさんが少ないなと感じています。
コーヒーマシンテクニシャンがトップにいるのが他の代理店との大きな違いだと思っており、その分、他のメーカーと比べると判断スピードが圧倒的に違うと思っています。
臼倉:今後、本田さんとしての目標を教えてください。
本田さん:日本の技術者は情報をあまり開示しないところがあり、熟練の方がやめてしまうとメンテナンスができなくなってしまうということがよくあります。
そんな現状を変えるべく、テクニカルトレーナーとして自分の持っている技術を伝えていきたいと思っています。
会社の名前に掲げている通り、これからも問題解決できるポジショニングであり続けたいと思っています。
本田さん:やはりスペシャルティコーヒーをメインにしているカフェの方からお話をいただくことが多いですが、イタリアンレストランやフリーでバリスタをしている方など、多方面からお声がけをいただけるようになってきました。
さらには、最近はありがたいことにバリスタチャンピオンの方からご依頼をいただくことも増えてきました。
臼倉:他社との違いはどんなところにあると感じていますか?
本田さん:フレキシブルに動いているコーヒーメーカーさんが少ないなと感じています。
コーヒーマシンテクニシャンがトップにいるのが他の代理店との大きな違いだと思っており、その分、他のメーカーと比べると判断スピードが圧倒的に違うと思っています。
臼倉:今後、本田さんとしての目標を教えてください。
本田さん:日本の技術者は情報をあまり開示しないところがあり、熟練の方がやめてしまうとメンテナンスができなくなってしまうということがよくあります。
そんな現状を変えるべく、テクニカルトレーナーとして自分の持っている技術を伝えていきたいと思っています。
会社の名前に掲げている通り、これからも問題解決できるポジショニングであり続けたいと思っています。
常になにが問題で、どうすれば解決できるのかを追求し続ける本田さん。
そんな本田さんだからこそ、数多くのコーヒーショップの方々が本田さんにマシンのご相談をするのだろうと、今回のインタビューを通して実感いたしました。
本田さんには、本題であるEK43のメンテナンスもしていただきました。
驚くほど、静音で、滑らかな挽き加減になり、CROWD ROASTERチーム一同、驚きを隠せませんでした。
自宅で簡単にできるメンテナンスもお伺いいたしましたので、今後、詳しいメンテナンス方法などもご紹介していきたいと思います。
そんな本田さんだからこそ、数多くのコーヒーショップの方々が本田さんにマシンのご相談をするのだろうと、今回のインタビューを通して実感いたしました。
本田さんには、本題であるEK43のメンテナンスもしていただきました。
驚くほど、静音で、滑らかな挽き加減になり、CROWD ROASTERチーム一同、驚きを隠せませんでした。
自宅で簡単にできるメンテナンスもお伺いいたしましたので、今後、詳しいメンテナンス方法などもご紹介していきたいと思います。
お楽しみに!