最近、オリガミドリッパーを使っているお店をよく見かけるようになってきました。
しかし、お店ごとにウェーブフィルターを使っていたり、円錐ドリッパー用のフィルターを使っていたりと、使うフィルターが違うのを見かけます。

同じドリッパーなのにフィルターの種類が異なるのは、オリガミドリッパーくらいだと思います。
そこで、フィルターの違いによって、どのような影響があるのがみていきたいと思います。

今回は「ウェーブフィルター」と「ハリオV60」のフィルターを使って比べてみたいと思います。

まずはそれぞれのフィルターの構造の違いを見ていきます。

 

　

 

ウェーブフィルターは「台形型」ですが、ハリオV60は「円錐型」です。
ウェーブフィルターは底面がありますが、ハリオV60は底面がなく尖った形です。

一般的に考えれば、ウェーブフィルターは底面にお湯が溜まり、しっかりめの味わいになりそうですが、この形の違いがどのような影響を及ぼすのでしょうか。

ウェーブフィルターは縦溝がオリガミを折ったような状態になっており、20個のウェーブがあります。

逆にハリオV60は折られたような形はしておらず、綺麗にまっすぐな状態です。

このリブの差で味わいにどのような影響が出てくるのでしょうか。

実際にコーヒーを抽出してみました。

コーヒー豆はどちらも同じ銘柄、同じ挽き目、湯温も統一し、可能な限り条件を同じにして抽出します。
銘柄はCROWD ROASTERの「エルサルバドル SL28 ウォッシュド 中煎り」を使用しました。

 

【抽出方法】
・豆量：30g
・抽出量：450ml
・湯温：89度
・蒸らし：45秒
・抽出時間：2分

ウェーブフィルターの方が底面が平になっているため、お湯が溜まり、味わいが出ている印象です。
ハリオV60は、ウェーブと比べるとスムーズにお湯が流れていく印象でした。

実際に飲んでみた感想は、ウェーブフィルターの方がしっかりとフレーバーが取れています。
オリガミとウェーブフィルターのリブがしっかりと合わさり、コーヒーに圧がかかることで、しっかりと味わいを抽出できている印象です。

ナチュラルの銘柄や、濃厚な味わいの銘柄と相性が良さそうだと思います。

逆に、ハリオV60は、ウェーブと比べると軽い印象ですが、すっきりと飲みたい時におすすめのフィルターだと感じました。

ウォッシュトや、フレッシュなフレーバーが特徴的な銘柄と相性が良さそうです。

 

いかがでしたでしょうか？

今回、実際に抽出してみたことでフィルターによる味わいの違いを感じることができました。

CROWD ROASTERだと「【GJE】エチオピア/ゼレラム/エチオピア/ナチュラル」のような、濃厚な甘みとバランスの良い銘柄はカリタウェーブを使用するのが相性が良いと思います。

ハリオV60は、「【CSLC】コロンビア/エルパライソ/カスティージョ/ダブルアナエロビック ライチ」のような爽やかなフレーバーが特徴的な銘柄との相性が良さそうな印象を受けました。

これからも器具の違いや、淹れ方の違いなどで、どのように味わいが変化するのかを検証していきたいと思います。
お楽しみに！

2024.2.8
Hiroto Usukura