コーヒー抽出の際に使用するコーヒーフィルター。豆や焙煎だけでなく使用するフィルターの種類も、コーヒーの風味を大きく左右する要素のひとつ。
定番のペーパーフィルターに、ネルフィルター、ステンレスフィルターなどさまざまありますが、みなさんはどのタイプを使っていますか?
最近、使い捨てのペーパーが必要ないということで、環境への配慮の点で注目されているのがセラミックフィルターです。
私たちも早速、日本製多孔質セラミックフィルターブランド「cerapotta(セラポッタ)」のセラミックフィルターを入手して使ってみました。
V60よりも角度が急なドリッパーとなっていて、セラミックから染み出すようにコーヒー液が流れてくるのが独特です。
抽出しているというより濾過しているという感じに近いです。
抽出したコーヒーを飲んでみると、しっかりとしたボディにまろやかな味。柔らかな質感になったという印象。
この「cerapotta(セラポッタ)」のセラミックフィルターは、髪の毛よりもさらに細い、5マイクロメートルの孔(穴)を持つ多孔質素材で作られたフィルター。
自然のろ過構造のようにコーヒーの不要な雑味を取り除き、芳醇な香りと深みの元となる油分など、豆自体が持つ味わいが抽出されるとのこと。
気になった私たちは、このcerapottaのセラミックコーヒーフィルターについて、開発元のアッシュコンセプトさんに、詳しくお話を伺ってみました。
定番のペーパーフィルターに、ネルフィルター、ステンレスフィルターなどさまざまありますが、みなさんはどのタイプを使っていますか?
最近、使い捨てのペーパーが必要ないということで、環境への配慮の点で注目されているのがセラミックフィルターです。
私たちも早速、日本製多孔質セラミックフィルターブランド「cerapotta(セラポッタ)」のセラミックフィルターを入手して使ってみました。
V60よりも角度が急なドリッパーとなっていて、セラミックから染み出すようにコーヒー液が流れてくるのが独特です。
抽出しているというより濾過しているという感じに近いです。
抽出したコーヒーを飲んでみると、しっかりとしたボディにまろやかな味。柔らかな質感になったという印象。
この「cerapotta(セラポッタ)」のセラミックフィルターは、髪の毛よりもさらに細い、5マイクロメートルの孔(穴)を持つ多孔質素材で作られたフィルター。
自然のろ過構造のようにコーヒーの不要な雑味を取り除き、芳醇な香りと深みの元となる油分など、豆自体が持つ味わいが抽出されるとのこと。
気になった私たちは、このcerapottaのセラミックコーヒーフィルターについて、開発元のアッシュコンセプトさんに、詳しくお話を伺ってみました。
波佐見焼の伝統技術との出会いで生まれたフィルター
──「cerapotta セラミックコーヒーフィルター」を開発された背景やきっかけをお聞かせください。
「cerapotta」の開発の原点には、弊社オリジナルブランド+d(プラスディー)の「kinome」(https://plus-d.com/kinome/)があります。この製品は、コーヒー豆のかすがまるで土のように見えるところからデザインのインスピレーションを得て生まれました。
シリコーン製の双葉を添えたセラミックコーヒーフィルターで、コーヒーを淹れる過程そのものを、まるで新芽に水を与えるように心落ち着く体験にすることを目指しています。この開発を通じて、セラミックフィルターという素材に出会い、その魅力を深く研究しました。
市販されている全てのセラミックフィルターを実際に試しながら研究を進める中で、産地や素材、製法によってフィルターの性能が驚くほど異なることに気づきました。
最終的に、波佐見のある職人が作るセラミックフィルターに辿り着きました。そのフィルターの美しさ、抽出されたコーヒーの澄んだ味わいと雑味のない美味しさ、そして目詰まりしにくい点に感動し、これが「cerapotta」開発の原動力となりました。
また、持続可能なコーヒー体験を追求するという、職人の想いに共鳴したことも開発の大きな要因です。ペーパーフィルターの使い捨てを減らし、永く美味しいコーヒーを楽しむことができる製品を目指しました。
この職人は、波佐見焼の伝統と技術を世界に広め、次世代に継承したいという強い思いも持っており、私たちもその熱い想いに共感しました。
コーヒーフィルターの品質は、波佐見焼の伝統技術と、職人の手仕事に支えられています。日本の伝統技術である波佐見焼と最先端のセラミック技術を融合させることで、新しい美味しさと美しいコーヒー文化を楽しむ体験を提供しています。
──コーヒーの抽出過程で大きな役割を担うコーヒーフィルターですが、その開発にあたり、大切にされたことや注意を払われた点はどんなところですか?
私たちが出会ったセラミックフィルターには、素材と技術によって、持続可能で最高のコーヒーを淹れる可能性が秘められていました。多孔質のろ過により、まろやかな舌触りと豊かなアロマオイルが抽出され、澄んだ味わいが生まれます。
開発の際には、フィルターの形状、角度、容量に細心の注意を払い、理想的な抽出を実現するデザインを追求しました。
さらに、セラミックのブレンドも厳密に管理し、繰り返し使用しても劣化しない耐久性を備えました。
私たちが目指したのは、ただ高品質なコーヒーを淹れるフィルターではなく、永く愛される持続可能な製品です。
──こだわられたというデザインや形状において、特に力を入れた部分を教えてください。
「cerapotta」のデザインで特にこだわったのは、急勾配の形状と効率的な抽出を実現するための高さと容量です。
特に底部の形状には独自の工夫を施しており、底面は完全にフラットではなく、少し凹ませています。この凹みが抽出時にコーヒーを分散させ、物理的な目詰まりのリスクを軽減します。
そして、雨粒が滴るように美しい情景を生み出します。
コーヒーを待つ時間そのものが、五感で楽しむ豊かな体験となるよう、デザインしました。その結果、この機能美が評価され、「cerapotta」は世界的に権威のあるreddotデザイン賞を受賞しました。
──「cerapotta セラミックコーヒーフィルター」が今後どんな存在になって欲しいですか? 将来の目標をお聞かせください。
「cerapotta」は、道具を越え、コーヒーを通じた新しい文化を創造する存在でありたいと考えています。私たちは、コーヒーの味や香りを追求するだけでなく、抽出の過程自体を豊かで感動的な体験とする「cerapotta ceremony」を世界に広めたいと思っています。この考え方は、日本の茶道に敬意を表したものです。
海外の展示会で、ある南米のコーヒー農家の方から
「紙を使わずにこんなに美味しいコーヒーが淹れられるなら、世界はもっと素晴らしくなる」
と言われたことが心に残っています。
コーヒー文化における新たな選択肢として、「cerapotta」を世界中に広め、持続可能で美味しいコーヒーを楽しむスタンダードとして、多くの人々に愛される存在を目指しています。
──最後に、「cerapotta セラミックコーヒーフィルター」を初めてお使いになる方へのアドバイスや注意点がありましたら教えてください。
「cerapotta」を初めてお使いになる方には、ペーパーフィルターとは異なる独特の抽出の風情と味わいを楽しんでいただきたいです。
フィルター全体から湧き出す様な抽出の表情や、豆の膨らみ、ゆっくりと漂う湯気と香り、コーヒーの雫を見つめる時間が特別な体験になるでしょう。
また、セラミックフィルターならではの滑らかな舌触りや、オイルをしっかり抽出することで生まれる豊かなアロマ、そして雑味のない澄んだ味わいを存分に楽しんでいただけます。
ただし、セラミックフィルターは使用条件上、どうしても目詰まりすることがあります。目詰まりは、コーヒーの持つオイルが多孔質素材の中に留まって固まり、積層してゆくことが原因です。
そのため、使用後はすぐに豆かすを捨て、流水でしっかり洗い流してください。それでも目詰まりした場合は、煮沸や酸素系漂白剤での洗浄をおすすめします。こうしたメンテナンスを行うことで、cerapottaは永く愛用できる道具となります。
ぜひ、「cerapotta ceremony」を通じて、新しいコーヒー体験をお楽しみください。
アッシュコンセプトさん、ありがとうございました。
「cerapotta」の開発の原点には、弊社オリジナルブランド+d(プラスディー)の「kinome」(https://plus-d.com/kinome/)があります。この製品は、コーヒー豆のかすがまるで土のように見えるところからデザインのインスピレーションを得て生まれました。
シリコーン製の双葉を添えたセラミックコーヒーフィルターで、コーヒーを淹れる過程そのものを、まるで新芽に水を与えるように心落ち着く体験にすることを目指しています。この開発を通じて、セラミックフィルターという素材に出会い、その魅力を深く研究しました。
市販されている全てのセラミックフィルターを実際に試しながら研究を進める中で、産地や素材、製法によってフィルターの性能が驚くほど異なることに気づきました。
最終的に、波佐見のある職人が作るセラミックフィルターに辿り着きました。そのフィルターの美しさ、抽出されたコーヒーの澄んだ味わいと雑味のない美味しさ、そして目詰まりしにくい点に感動し、これが「cerapotta」開発の原動力となりました。
また、持続可能なコーヒー体験を追求するという、職人の想いに共鳴したことも開発の大きな要因です。ペーパーフィルターの使い捨てを減らし、永く美味しいコーヒーを楽しむことができる製品を目指しました。
この職人は、波佐見焼の伝統と技術を世界に広め、次世代に継承したいという強い思いも持っており、私たちもその熱い想いに共感しました。
コーヒーフィルターの品質は、波佐見焼の伝統技術と、職人の手仕事に支えられています。日本の伝統技術である波佐見焼と最先端のセラミック技術を融合させることで、新しい美味しさと美しいコーヒー文化を楽しむ体験を提供しています。
──コーヒーの抽出過程で大きな役割を担うコーヒーフィルターですが、その開発にあたり、大切にされたことや注意を払われた点はどんなところですか?
私たちが出会ったセラミックフィルターには、素材と技術によって、持続可能で最高のコーヒーを淹れる可能性が秘められていました。多孔質のろ過により、まろやかな舌触りと豊かなアロマオイルが抽出され、澄んだ味わいが生まれます。
開発の際には、フィルターの形状、角度、容量に細心の注意を払い、理想的な抽出を実現するデザインを追求しました。
さらに、セラミックのブレンドも厳密に管理し、繰り返し使用しても劣化しない耐久性を備えました。
私たちが目指したのは、ただ高品質なコーヒーを淹れるフィルターではなく、永く愛される持続可能な製品です。
──こだわられたというデザインや形状において、特に力を入れた部分を教えてください。
「cerapotta」のデザインで特にこだわったのは、急勾配の形状と効率的な抽出を実現するための高さと容量です。
特に底部の形状には独自の工夫を施しており、底面は完全にフラットではなく、少し凹ませています。この凹みが抽出時にコーヒーを分散させ、物理的な目詰まりのリスクを軽減します。
そして、雨粒が滴るように美しい情景を生み出します。
コーヒーを待つ時間そのものが、五感で楽しむ豊かな体験となるよう、デザインしました。その結果、この機能美が評価され、「cerapotta」は世界的に権威のあるreddotデザイン賞を受賞しました。
──「cerapotta セラミックコーヒーフィルター」が今後どんな存在になって欲しいですか? 将来の目標をお聞かせください。
「cerapotta」は、道具を越え、コーヒーを通じた新しい文化を創造する存在でありたいと考えています。私たちは、コーヒーの味や香りを追求するだけでなく、抽出の過程自体を豊かで感動的な体験とする「cerapotta ceremony」を世界に広めたいと思っています。この考え方は、日本の茶道に敬意を表したものです。
海外の展示会で、ある南米のコーヒー農家の方から
「紙を使わずにこんなに美味しいコーヒーが淹れられるなら、世界はもっと素晴らしくなる」
と言われたことが心に残っています。
コーヒー文化における新たな選択肢として、「cerapotta」を世界中に広め、持続可能で美味しいコーヒーを楽しむスタンダードとして、多くの人々に愛される存在を目指しています。
──最後に、「cerapotta セラミックコーヒーフィルター」を初めてお使いになる方へのアドバイスや注意点がありましたら教えてください。
「cerapotta」を初めてお使いになる方には、ペーパーフィルターとは異なる独特の抽出の風情と味わいを楽しんでいただきたいです。
フィルター全体から湧き出す様な抽出の表情や、豆の膨らみ、ゆっくりと漂う湯気と香り、コーヒーの雫を見つめる時間が特別な体験になるでしょう。
また、セラミックフィルターならではの滑らかな舌触りや、オイルをしっかり抽出することで生まれる豊かなアロマ、そして雑味のない澄んだ味わいを存分に楽しんでいただけます。
ただし、セラミックフィルターは使用条件上、どうしても目詰まりすることがあります。目詰まりは、コーヒーの持つオイルが多孔質素材の中に留まって固まり、積層してゆくことが原因です。
そのため、使用後はすぐに豆かすを捨て、流水でしっかり洗い流してください。それでも目詰まりした場合は、煮沸や酸素系漂白剤での洗浄をおすすめします。こうしたメンテナンスを行うことで、cerapottaは永く愛用できる道具となります。
ぜひ、「cerapotta ceremony」を通じて、新しいコーヒー体験をお楽しみください。
アッシュコンセプトさん、ありがとうございました。
SCAJ2024では、cerapottaブースにて行われる「cerapotta ceremony」に、CROWD ROASTERも出演させていただきます。
【CROWD ROASTER出演日時】
10月11日13時 cerapottaブース(南3ホール 6205)
cerapottaを使用し、CROWD ROASTER のコーヒーを抽出します。レシピも公開予定。
気になる方はぜひお越しください!
「cerapotta(セラポッタ)」公式サイト https://cerapotta.jp/