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ラテアートの頂上決戦!フリーポアー・ラテアート・グランプリ開催【上野登さんインタビュー】

 
2002年にシアトルではじめて開催された、もっとも歴史のあるラテアートの世界選手権、「フリーポアー・ラテアート・グランプリ東京2023」が、2023年4月12日から14日に行われる。

3年ぶりとなる大会は、世界が注目するラテアートの頂上決戦。予選を勝ち抜いた64人のバリスタが技術を競う。
 
コロナ禍を経て開催される今回は参加する選手の技術もさらに向上し、韓国を中心とするアジアのレベルは、世界でもトップクラス。まさに世界一の技を競う大会となる。

ラテアートの技術を磨いているバリスタだけでなく、その技術を見ているだけでも楽しめるフリーポアー・ラテアート・グランプリ。

ラテアートの大会に長くかかわり、今回の大会を主催する一般社団法人 日本ラテアート協会 代表理事の上野登さんに、この大会について伺った。
 

ラテアートを頑張っているバリスタを応援したい

以前からラテアートの大会はずっとやりたいと考えていましたが、2014年に世界大会を日本で初めて開催することができました。
ラテアートの競技会が始まってから20年ほど、日本でも経ち、文化としても定着してきたのではないかと思います。

僕自身は、スターバックスが日本上陸する前に、シアトル式のラテというものを日本に初めて紹介しました。
その後、日本スペシャルティコーヒー協会で事務局長としてバリスタチャンピオンシップの運営を長くしてきました。

こうしたバリスタの競技会に出るバリスタたちを応援したいと思っていますし、実際サポートもしてきていますが、ラテアートを頑張っているバリスタたちも応援したい、スポットライトを当てたいと思っています。

ラテアートを頑張っているバリスタのいる店は、長く愛されるコーヒーショップになっているのではないかと僕は思っています。

最初は、自分の技術の向上にばかり興味がいくのですが、やっているうちにお客さんがよろんでくれて、他の店ではないサービスになっていることに気づきます。

やがて、お客さんによろこんでもらえることが、自分のよろこびになってくる。こうしてホスピタリティがどんどんアップしていくことで、お客さんにとっても心地よい店になっていくのではないかなと思います。

もちろん、よいラテアートのためには、エスプレッソを淹れるという基本的な技術もしっかりと必要です。

帰結するところはお客さんによろこんでもらうという、バリスタ本来の仕事につながってきます。

ラテアートは誰が見てもわかる技術ですし、技術を競うこの大会を通じてバリスタが注目され、職業としてのポジションを確立していってほしいと思っています。

世界一の技をぜひ見てほしい

 
2014年の頃には、日本人の技術が世界一だったと思いますが、その後台湾、そして韓国の選手たちの技術が非常に向上しています。

今回の東京大会は、僕は間違いなく世界一の技術を競う大会になると思っていますが、韓国、その後に続くのが台湾とタイというのが今実力のある国々だと思います。

これらの国では、ラテアートの技術を磨いて大会で活躍するスターバリスタが登場して、若者たちの憧れの的となっています。
それぞれの国内の大会も非常に盛んです。技術があれば、知名度も上がってしっかり稼げるという形ができあがりつつあるんですね。

日本人としては、日本の選手にぜひ頑張ってもらいたいと思っています。日本ラテアート協会では、ラテアートの裾野を広げて、選手のレベルも底上げしていきたいと考えています。

今回のフリーポアー・ラテアート・グランプリは、3分間で勝負が決まりますし、見るだけでも楽しめると思います。最終日は最後まで残った16人が、世界トップの技を見せてくれます。ぜひ、会場で楽しんでいただければと思います。

バリスタの皆さんも、世界のレベルを知ってもらい、技術をさらに磨いてもらいたいと考えています。

そして選手の皆さんが健闘されることを期待しています。(談)

 
「フリーポアー・ラテアート・グランプリ東京2023」は、「FABEX東京2023」のイベントゾーンで開催される。
CROWD ROASTERでは、この大会の趣旨に賛同し、協賛させていただいた。
世界一を目指すバリスタたちをぜひ皆さんと一緒に応援していきたい。
 
フリーポアー・ラテアート・グランプリ東京2023
https://www.fabex.jp/news/latte-arttokyo_2023.html

一般社団法人 日本ラテアート協会
https://latteart.or.jp/