STORY

世界にその名が知られるエスメラルダ ゲイシャの「モンターニャ」ロット

 
CROWD ROASTERで特別な企画「エスメラルダ スペシャル ゲイシャ ナチュラル × 仲村良行」のコーヒーが登場した。
 
 
CROWD ROASTERチームは、以前の記事でも触れたように、最上級のパナマゲイシャを探し求め、スペシャルティコーヒー専門の商社であるBRISA & TIERRAを介してエスメラルダ農園へコンタクトし、特別なセクションで栽培されているゲイシャである「エスメラルダ スペシャル」をナノロットで仕入れることができた。
 
今回の記事では、この商品のエスメラルダ ゲイシャのロットについての詳しい情報をお届けしよう。

細かく分割されているエスメラルダ農園の区画

エスメラルダ農園の中には、ゲイシャ種を栽培している3つの農園がある。ハラミージョ(Jaramillo)、カーニャベルデ(Cañas Verdes)、エルベーロ(El Velo)とそれぞれ名付けられており、ハラミージョは農園主のピーターソン家が最初に偶然植えられていたゲイシャを発見した農園。いつも霧がたち込めるというこの農園では、標高1,600〜1,700mを含む区画にゲイシャが植えられ、エスメラルダ ゲイシャのなかで、最初の代表的なロットが生産された。
 
<森林に覆われたカーニャベルデ農園>
森林に覆われたカーニャベルデ農園
 
カーニャベルデは、ハラミージョが最高1,700m台に対し、さらに高い2,000m付近まで栽培区画となっており、ハラミージョとは異なる微気候によって、異なる個性のゲイシャが生み出されている。ここでは、3〜4カ月の乾季があるものの、空気はひんやりとしている。

このカーニャベルデの半分は、ピーターソン家が1967年、最初にエスメラルダ農園を入手したときに含まれていた土地。そのころの農園は肉牛用、のちには乳牛用の牧草地だった。
ただ、この手の届きにくい地域で、以前からいくつかの小さな生産者がコーヒーを栽培していた。
ピーターソン家によるコーヒー栽培が本格化するのは1990年代になってからであった。

ゲイシャが再発見された後、ピーターソン家はもともとのカーニャベルデ農園の周辺の小さな土地を購入し、ゲイシャの生産を拡大していった。それ以来、多くの受賞歴のあるエスメラルダ ゲイシャのロットは、このカーニャベルデの丘陵地帯から生まれている。

それぞれ特徴的なフレーバーがあるカーニャベルデの区画

区画名を示す看板
区画名を示す看板
 
カーニャベルデは、12の区画に分かれており、それは1つの大きな農園の区域というよりは、斜面に点在しているというイメージだ(もちろん隣接しているところもある)。カトゥアイを栽培しているDiamond Mountain以外は、ゲイシャを栽培している。

それぞれの区画は、気候、気温や日照、さらに土壌にわずかな違いが見られ、エスメラルダ農園ではそれぞれユニークなフレーバーがあるとしている。なお、それぞれの区画は数ヘクタールの広さで、Montaña(モンターニャ)はわずか0.5ヘクタールの栽培区域の広さとなっている。

とても興味深いので、農園が示しているカーニャベルデの区画ごとのフレーバーの一覧を次に掲げてみよう。

Montaña:ベルガモット、ジャスミン、ピーチ
Tumaco:ジャスミン、チョコレート
Cabaña:ジャスミン、ウォーターメロン、ピーチ
Leon:ジャスミン、ストロベリー、ピーチ
Fundador:ジャスミン、メロン、スイート
Lino:ピーチ、赤リンゴ、ジャスミン
Coronado:ジャスミン、レモン、スイート
Chinta:ピーチ、レモングラス、ジャスミン
Trapiche:ジャスミン、レモン、ストロベリー
Colga:スイート、ライトフローラル
Nido:(不明)
Diamond Mountain(カトゥアイ):ナッツ、オレンジ

こうしてみると、エスメラルダ ゲイシャの代表的なフレーバーであるジャスミンが軸となっているが、それぞれ少しずつ異なるフレーバーが出ている。
こうしたわずかな違いを表現できるほど、ロットの管理が行われているというのは驚くべきことだ。

これほどのマイクロロットの生産管理を行うには、従来の生産過程を大きく見直す必要があり、なかなか多くの農園ではそこまで手をつけられてはいなかった。
しかし、エスメラルダ農園はゲイシャを栽培し始めた当初からロット分離に取り組んできた農園であり、長きにわたる経験によって、ここまでの厳密な管理を行うことが可能になっているのである。

オークションでその名が世界に轟いたモンターニャ

 
さて、今回の特別商品のゲイシャは、モンターニャ区画のナチュラルである。
モンターニャのナチュラルは、2017年の国際品評会・ベスト オブ パナマで、1ポンドあたり601ドルという当時の世界最高金額で落札されたことで有名だ(サザコーヒーらが落札した)。

こうして有名になったモンターニャから生まれた今回の販売ロット。
徹底した管理が行われているエスメラルダ農園らしく、そのデータも詳細に出されている。
 

「Montaña 2SN」

Lot名:Montaña モンターニャ
収穫農園:Cañas Verdes カーニャベルデ
地域:Cañas Verdes カーニャベルデ
収穫地の標高:1,690mts
プロセス:ナチュラル
年間降水量(推定):3,500mm
平均気温:日中 16〜23度、夜間 10〜15度
平均樹齢:16年
ロット収穫範囲:0.5ha
収穫日:2022/1/7
収穫後、アフリカンベッドで47日間 時間をかけて乾燥

このように、そのコーヒーが品質が高く、豊かなフレーバーを持っているということだけでなく、徹底した管理でトレーサビリティを確保し、詳細な情報までしっかりと公開する姿勢が、エスメラルダ農園のコーヒーを特別なものにしているという面がある。

品質は当然として、それをしっかりと支える仕組みを作っているのが、エスメラルダ農園なのである。
 

そんなエスメラルダのコーヒーを最高の焙煎で味わう

 
紹介したロット「モンターニャ2SN」を、焙煎日本チャンピオンの仲村良行さんに焙煎していただいた特別商品が発売中!
 
世界最高峰のゲイシャ×日本チャンピオンの焙煎!
他にはないこの機会だけの特別なコーヒーです。
 
 


本企画ではエスメラルダ農園のにおいて、いくつかある特別なセクションの中から4つのセクションを選び、それぞれウォシュットとナチュラルの2つのプロセスで仕上げて頂きました。
第一弾といたしましては、4つのセクションで収穫されたゲイシャ種からナチュラルプロセスで仕上げられた銘柄のご提供となります。
残りの3銘柄については今後順次ご紹介して行く予定です。
こちらもどうぞお楽しみに!
 
2023.4.30
CROWD ROASTER