STORY

石谷貴之バリスタに聞いたドリップレシピ

 

ハンドドリップを失敗したくない時は、誰にでもある

ハンドドリップは、もっとも手軽に始めやすく、もっとも奥が深いコーヒーの抽出方法だろう。器具、豆の量・挽き目、湯温・湯量、投湯回数、抽出時間...。変数が多くて、無限の組み合わせがあるのではないかと思える。それに対して、いろいろな方法論やメソッドがあり、まさに正解がない世界だ。

とはいえ、ハンドドリップでコーヒーを飲むことの楽しみの一つは、さまざまなレシピを試し、それを自分なりに調整することだ。
(いろいろ試しすぎてどれがよかったのががわからなくなる、という経験はしばしばあるが...)

これは皆さんに同意してもらえることだと思うが、個人的にはあまり価格が高くなく、デイリーで楽しめるコーヒーであれば、さまざまなドリップレシピを試してみたいと思える。

しかし、特別な時に楽しもうと考えて購入した、高価な銘柄であれば、決してそんな気は起こらない。もっともフレーバーをしっかり取ることのできる、唯一の正解であるドリップレシピで抽出したい。

そんな時に使えるレシピは、プロフェッショナルに教えてもらうのが一番いいはず。そう考えて、プロ中のプロである、バリスタ日本チャンピオンであり、世界大会4位の実績をもつ、石谷貴之さんに基本的なレシピを教えていただいた。
(石谷さんは私たちのサービス、CROWD ROASTERのアドバイザーを務めていただいている)
 


教えていただいたのは、どのドリッパーでも使える基本のレシピ。
あなたが、スペシャルティコーヒーをハンドドリップで抽出する時に、ストックとして持っておいて損はないレシピのはずだ。


ISHITANI’S RECIPE

・挽き目:中細挽き
・豆量:14g
・湯量:210g
・温度:90度
・手順:4投に分けて注湯。1投目は30g、2投目は100g、3投目・4投目は40g。
 
 
編集部でもさっそくこのレシピでの抽出にチャレンジしてみました。
たしかに普段、自宅で淹れているのに比べると確実に美味しい!
でも、石谷さんに淹れていただくのにくらべてあまりにもこじんまりした味わい。
やはり優れたレシピはレシピとして簡単に「変わる」要素でありながらも、技術は技術として大変に重要。どちらもともなってこその美味しいコーヒーなのだと実感いたしました。いつか石谷さんのように繊細で華麗な抽出が出来るようになりたいものです。
 
 
 

Profile
石谷 貴之 TAKA ISHITANI
2005年、東京のカフェでバリスタのキャリアをスタート、2012年に独立。JBC(ジャパン バリスタ チャンピオンシップ)には2007年から参加し、2017年、2019年と2度の優勝を誇る。バリスタ育成やショップのディレクションなど幅広く活動しながら世界大会を目指す。コロナ禍により3年越しの参加となったWorld Barista Championshipでは世界4位を獲得。CROWD ROASTERには立ち上げ時からアドバイザーとして参加している。
 

CROWD ROASTERとは?

世界の高品質なコーヒー豆と、一流の技術を持つロースター。
その組み合わせを自由に選べたら、いままでにない一杯を生み出せないか。
CROWD ROSTERは、コーヒーを愛する方のそんな夢を実現するための、新たなコーヒーの楽しみ方を提案するアプリです。

アプリ上であなたが選んだ豆を、好きなロースターに焙煎を依頼することができます。焙煎できる豆の量に達しなければ、他のユーザーに参加してもらいましょう。ユーザーが集まれば、ここだけで手に入る特別なコーヒー豆を味わうことができます。

 

TAKA ISHITANI+CR