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ブリュワーズ チャンピオンにも愛されるドリッパー ORIGAMI

私がコーヒーの世界にのめり込んでから12年ほど経ちます。ハマり始めた当初から様々なドリッパーを購入しては使ってきましたが、数年前からよく耳にするのが「ORIGAMI」。
人気コーヒーショップにも導入されているこのドリッパーには、いったいどんな魅力があるのでしょうか?
 

ブリュワーズ チャンピオンにも愛されるドリッパー

「ORIGAMI」が一躍有名になったきっかけは、コーヒー抽出世界競技会2019 World Brewers Cupで優勝した中国の杜嘉宁 (Jianing Du)さんが使用していたことです。
また、国内でも2018年ジャパン・ブリュワーズ・カップでUCCの中井千香子さんもオリガミドリッパーを使用して優勝したということもあり、プロの方々が真剣勝負する世界でも使用されるほどのドリッパーです。

なぜチャンピオンたちがこのオリガミドリッパーを使用するのでしょうか?
それは「自分の作りたい味を表現できる」というところにあります。

20個の深いリブ(溝)で自由度の高いドリップを

オリガミドリッパーの特徴は何と言っても深めのリブ(縦溝)が計20個ある事です。
なぜ、深いリブがいいのか?

リブは深ければ深いほど、多ければ多いほど、お湯の抜け、通りが良くなります。そのためポットからの注湯スピードと、お湯が抜ける速度の連動性が高くなり、クリアな味わいを作りやすくなっています。

ですので、太湯で注げばその分早く流れていきスッキリとクリアな味わいに、逆に細湯で注げばゆっくりと流れていきドッシリとした印象の味わいに仕上がります。

ポットコントロール次第で、表現できる味わいの幅が広がり、自分の作りたい味を表現できるのがこのドリッパーの魅力です。

熱保温性が高いデザイン

オリガミドリッパーは、400年の歴史を誇る美濃焼で作られています。まるで、本物の折り紙を思わせるような美しいデザインもまた、人気の理由の一つです。
ボディは薄く、そのためドリッパーを温めるのにそこまで時間がかからないメリットがあります。

また陶磁器なので熱保温性が高く一度温めておけば、注いだお湯の温度低下が最小限に済み、温度の一貫性を保ったままドリップすることが可能です。結果、抽出効率を上げることができます。

コーヒーは温度変化に敏感な飲み物です。温度が下がることでフレーバーが変わってしまうため(それがコーヒーの面白いところでもあるのですが)、熱保温性が高いオリガミドリッパーは抽出するタイミングでの味わいの変化を最小限に抑えてくれるのです。
 
 
幅広い味の表現ができるので、これ一つを持っていれば様々な味わいを楽しむことができるドリッパー「ORIGAMI」。
一見、「ORIGAMI」さえ持っていればよさそうですが、それぞれのドリッパーにその器具にしかない良さがあります。私は、その日の気分や銘柄によって、ドリッパーをセレクトし、コーヒーを楽しんでいます。これから色々なドリッパーの魅力や、使い方を皆様にご紹介していきますのでお楽しみに。


2024.02.19
Hiroto Usukura